Sound design by Aoris Co., Ltd.

アオリスの音づくり

 

 

一般的に、CDやネットワークオーディオ、アンプなどには、できる限りフラットで広帯域な周波数特性が望まれます。 これはスピーカーについても同様であり、特に録音スタジオで使用されるモニタースピーカーには高いフラット性が望ましいとされています。

一方で、米国のハーマン・インターナショナルの研究結果では、音楽を楽しむための周波数特性はフラットではないという科学的な根拠に基づく技術論文が発表されました。
具体的には、研究者たちが「多くの人が好む音と周波数応答がどのように関連するのか」を調べるための実験を行った結果、「ハーマン・カーブ(Harman Curve)」という周波数特性(基準)が提案されました。
このハーマン・カーブは実験科学的方法論に基づいており、多くのリスナーの好みを反映した音響基準を定義することとなりました。 また、この実験から年齢や文化的背景に関わらず、多くのリスナーが同じような音響特性を好むことも判明しました。

その後、ハーマン・カーブに対して、音響部品メーカーのKnowles社が「ノウルズ・カーブ(Knowles Curve)」という新しい提案をしました。 その背景には「ハーマン・カーブ」が提唱された当時は、測定技術や再生機器の性能上、10kHz以上を測定するのが難しかったということが挙げられ、 近年では高音質に対する考え方も変わってきており、ノウルズではこうした点に着目し、最近の音楽においての研究を行うことで、この特性曲線が提案されました。
「ノウルズ・カーブ」はオーディオ業界で高音質の基準として採用されるようになり「ハーマン・カーブ」に対し、「ノウルズ・カーブ」が新しい基準となりました。
しかし、ハーマン・カーブ、ノウルズ・カーブは、レコードやFMラジオが対象であるため、16KHz以上の周波数は減衰傾向にあります。
近年ではCDやハイレゾ音源の出現により16KHz以上の周波数帯域を再生する機器に変わりました。

そこで、アオリスは、ハーマン・カーブ、ノウルズ・カーブの中高域までの周波数特性を参考にし、「アオリス・カーブ」を提案し、製品に採用しました。 このアオリス・カーブは、多くのスピーカー特性を計測し、ハーマン・カーブ、ノウルズ・カーブも含め、HMM・AIによって計算されたカーブです。

アオリスの「Phase Adjuster」技術は、この「アオリス・カーブ」に近い周波数応答を実現する音響技術で、FR5000シリーズのすべてに搭載しています。

 


アオリスのスーパーツイーター

 

 

ノウルズの研究では、8kHz以上の帯域が音質評価に大きな影響を与えることが示されており、特に16kHzを12dB上げることが最適な結果を産むということを解明しました。
アオリスは、その「アオリス・カーブ」に最適な音響技術開発し、中高域から超高域までの広帯域スーパーツイーターの開発・製品化に成功しました。

一般的に、DSPを使用し、イコライザーでも同様な効果を得られますが、スピーカーには過大入力となり歪みが発生し音質劣化につながります。
そこで、ダイナミックレンジを維持するために、アオリスが開発した高域専用のスーパーツイーターを追加することで、スピーカーに無理な負荷をかけず、歪みの無いクリアな音を実現します。

特に、ST1000,ST2000,ST3000は、最大入力150W(ST3000は160W)まで対応しており、チャンネルデバイダーを用いて、別アンプで駆動する場合の大音量信号に対応します。


一方、ST4000は、音響レンズを使用しており広範囲にわたる指向性が特徴です。
さらに、ST5000シリーズは、100KHz以上の周波数応答を持ち、アオリスが開発した高分子フィルム素材を使用することで平面波を発させ、全指向性といったリスニングポジションがなく、スーパーツイーターとして、他社には類のない最高性能の製品化に成功しました。